【第13回】 エコヴィレッジ・コミュニティ・スローライフ・スローフード
〜世界の「スロー」を巡る旅〜
2010年7月28日(水) 19:00〜21:00
ゲスト:カフェスロー大阪シェフ 藤丸志保さん
20代の初めから、アメリカやタイのコミュニティを巡り、2009年、10年には、「世界一有名なエコヴィレッジ」と言われる、イギリス・スコットランドのフィンドホーンコミュニティを訪れた藤丸志保さん。
現在はカフェスロー大阪のキッチンを統括する彼女が、フィンドホーンで行われている活動だけではなく、世界の様々なコミュニティとそこで出会った人々のことを語ってくれます。
藤丸さんのビーガン料理と共に、スローな夜をお過ごしください。
プロフィール
117歳 地元の高校で不登校になる。中退。大阪YMCAインターナショナルハイスクールに編入
19歳 デモクラティックスクール入学。アメリカ全米フリースクール大会参加
21歳 タイ「ban thorphan community」訪問 大阪のコミュニティカフェにボラバイト勤務
22歳 アメリカ「Lumborn ValleyCommunity」滞在
23歳 千葉くりもと地球村で草生循環農法研修生
24歳 京都のベジタリアンレストラン「PEACE」(現在閉店)就職
26歳 カフェスロー大阪→現在に至る
ビーガン料理人
※ビーガン(vegan)肉・魚だけではなく、卵も乳製品も使わず料理もお菓子も作る料理人。
カフェスロー大阪
http://slowspace.blog.shinobi.jp
【第12回】 原子力って、一体何のために必要なのか?
2010年6月20日(日) トーク15:00〜17:00 交流会17:00〜19:00
ゲスト:京都大学原子炉実験所 小出裕章さん
地球温暖化防止に向けて、Co2を直接出さない原子力発電は増やすべきという意見があります。一方で、地震列島の日本に原子力発電所を作ることは危険だという声や、放射性廃棄物の処理に危険を感じる声もあります。
自分達には関係ない、難しいことは良く分からないと思いがちですが、私達の使う電気の約3割を供給しているのが原子力発電です。じゃあ、原発が無いと電気が足りなくなるの?
原子力発電の基本的なことに加え、今回は、山口県で建設が予定されている上関原発と、5月に運転再開されたばかりの高速増殖炉もんじゅについてもお話を伺います。
「必要なんだから仕方ないじゃないか」と思う前に、ちょっとお話し聞いてみましょう。カフェでお茶でも飲みながら。
プロフィール
1949年生まれ。東北大学原子核工学科卒、同大学院修了。
現在は京都大学原子炉実験所助教。
専門は放射線計測、原子力安全。
原子力安全研究グループ
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/
【第11回】 ガソリンスタンドがまちのエコロジーステーションに。油藤商事の挑戦!
2010年5月22日(土) トーク17:00〜19:00 交流会19:00〜21:00
ゲスト:油藤商事 青山裕史さん
油藤商事さんは滋賀県下で唯一、全国でも数少ない、バイオディーゼル燃料が給油できるガソリンスタンド(以下GS)です。
GSは環境負荷の高い業種。だからこそ環境問題に積極的に取組まなければいけないと考え、GSをまちの「資源ゴミ回収ステーション=エコロジーステーション」という位置づけようと活動されています。
家庭の資源ゴミの回収、廃食油をリサイクルした液体石けんで洗うエコ洗車、中でも廃食油を集めてバイオディーゼル燃料にする活動は、全国で注目されている新しいスロービジネスです。石油業界からも注目を集めるおもしろい事業の数々。詳しく聞いてみましょう。
プロフィール
1971年滋賀県生まれ。三菱石油(株)を経て、父が経営する油藤商事(株)入社。現在、油藤商事株式会社専務取締役。
全国でも数少ないバイオディーゼル燃料の販売など、ガソリンスタンドの枠を超えた取り組みを展開する。
軽油代替燃料の一般販売を開始グリーン購入大賞受賞(3年連続)。滋賀県環境自治推進員・地球温暖化防止推進員など多方面で活躍する。
青山裕史の環境Blog [エコ・ブログ]
http://aburatou.co.jp/blog/
【第10回】 「すること」に追い回される人生をやめよう。あなたと時間が仲直りする引き算の発想。
2010年4月17日(土) 19:00〜21:00(18:00開場)
ゲスト:文化人類学者 辻信一さん
スローライフ、ハチドリ、ナマケモノの先生に「しないこと」をテーマにお話して頂きます。
あれをしなければ、これもしなくちゃ……。あなたは「すること」リストをいつも抱えて生きている。そのリストは増えこそすれ、そう簡単には減ってくれない。
では、どうすればいいのか。「すること」をめぐる終わりなき競争に、終わりをつくる。そのためには、まず「すること」リストの横に、「しないこと」リストを置いてみることだ。「しないこと」リストが、「効率」と「競争」に振り回されてきたこれまでの人生に代わる、あなたの新しい人生への入口になるかもしれない。
プロフィール
文化人類学者、ナマケモノ倶楽部世話人。明治学院大学教授。 「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表。
数々のNGOやNPOに参加しながら、「スロ−」や「GNH」というコンセプトを軸に環境=文化運動を進める一方、社会的起業であるスロービジネスにも積極的にとりくむ。
著書多数。最新刊に『スローメディスン〜まるまる治るホリスティック健康論」』(大月書店)、『しないことーースローライフのために』(ポプラ社)
辻信一のサイト
http://www.sloth.gr.jp/tsuji/
ナマケモノ倶楽部
http://www.sloth.gr.jp/
【第9回】 クマのこと、森のこと、里のこと。共生への願いを込めて、現場からの報告。
2010年3月21日(日) 18:00〜20:00
ゲスト:美作ワイルドライフツアー REFORESTA代表 五味和也さん
荒廃した山林から、野生動物たちが人里に降りてきています。近年、野生動物による、田畑、山林での被害は増加の一途をたどっています。そして、多くが害獣として駆除されています。
なぜ、野生動物は山を捨て、人里におりてくるのか?岡山県で野生動物の調査、森のガイドツアーをしている五味さんに、森、動物、里、が抱える問題や、保護活動の現状、クマとの共生を目指す取り組みなどをお話して頂きます。
プロフィール
大阪府箕面市出身。幼少の頃より自然や動物に魅せられ、動物博士を志す。根っからの自然児。5歳からボーイスカウトで野外術の実践訓練を受ける。
99年頃から環境系NGOやNPOで活動、生物調査会社や動物園に勤務、様々な生物と関わる。2000年からツキノワグマや大型哺乳動物などの生態調査、放獣業務に関わる。その為、現在は岡山県美作市へ移住。築100年の古民家を夫婦で改築し、妻と猫、先住の野生動物達と暮らしている。2009年夏より、妻と共に田舎と都市との交流も含めて、動物や自然のすばらしさを発信するツアーを企画。
美作ワイルドライフツアー「REFORESTA」
http://reforesta.mu-sashi.com/
【第8回】 家庭から始まる平和のレシピ。生命のそだちを邪魔しないモンテッソーリ教育
2010年2月14日(日) 14:00〜16:00
ゲスト:国際モンテッソーリ教師 深津高子さん
森の樹木も、動物も、虫も皆、その種が過去から受け継いできた生命の傾向性に従って生きています。それが許される環境であればあるほど、木も、動物も生き生きと育ち始めます。まるでその生き物本来の姿が実現し、喜びに溢れているかのように見えます。
さて人間にも同じようなことができるでしょうか?実はそのヒントは子ども時代、そして人生で最初に出会う共同体、つまり家庭にあります。是非、一緒にその秘密を探ってみましょう!
プロフィール
大阪生まれ。80年代のインドシナ難民流出をきっかけに東北タイに居を移し、される側からみた海外援助に潜む問題を知り、国家間における紛争回避の方法を模索する中、「平和は子どもから始まる」という言葉にタイ・カンボジア国境で出会う。
帰国後、子どもに視点を移し、モンテッソーリ教師の国際資格を取得。東京都府中市にある無認可幼稚園で10年以上勤務後、フリーを経て現在に至る。自称:赤ちゃんと幼い子どもたちの専属通訳(日々努力中!)
深津高子のブログ「ecollage」
http://ecollage.info/
【第7回】 見るから守るへ。珊瑚を移植するダイバーたちが始めた海のエコ活動。
2010年1月23日(土) 18:00〜20:00
ゲスト:海洋環境再生協会代表 関口勇一郎さん
珊瑚礁は海洋生物全体の4分の1が生息していると言われる生命の楽園。しかし太平洋全体では、わずか一年で日本国土の1,5倍(3000キロ)の珊瑚が死んでいるといわれているそうです。このまま珊瑚が絶滅してしまうと、魚がいない海になってしまう可能性があります。「美しい海に戻したい」「珊瑚を守りたい」そんな想いで活動する海洋環境再生協会代表の関口さんに、珊瑚の重要性、みんなと海のつながり、命のゆりかごである海をどう守っていくか?詳しくお話して頂きます。
プロフィール
20歳でスキューバダイビングインストラクター取得。数々の国内、海外での海を潜る中、ダイビング本数5500本を超える。映画、海猿のメンバーのダイビング指導や著名人のライセンス取得なども手がけ、ダイビングプロデュースを中心に、水中写真を撮影している。海エコ講演や大阪湾もライフワークとしている。マリンエコフォトグラファーとして活躍のプロダイバー。
海洋環境再生協会
http://www.umi-eco.or.jp/
関口勇一郎オフィシャルブログ「南風」
http://ameblo.jp/sekiguchiyuichiro/
【第6回】 CO2の90年比25%削減が始まる。低炭素社会は暮らしにどう影響するのか?
2009年12月20日(日) 18:00〜20:00
ゲスト:気候ネットワーク 豊田陽介さん
温暖化防止のために市民の立場から提言し、行動を起こしていく環境NGO/NPO「気候ネットワーク」。
その事務局の豊田さんに、日本の温室効果ガス素削減目標の妥当性。削減交渉の裏側。地球温暖化の本当の問題点。その影響で私達の暮らしはどうなっていくのか。さらに、あふれる情報のウソ・ホントの話。などなど分かりやすく解説して頂きます。
プロフィール
立命館大学社会学研究科卒
NPO法人気候ネットワーク事務局
NPO法人きょうとグリーンファンド理事
京都府・地域の自然エネルギー設備導入アドバイザー
気候ネットワーク
http://www.kikonet.org/
【第5回】 京都から農業を変えるというマイファーム。都市生活者と農業を結ぶ試みとは
2009年11月6日(金) 19:00〜21:00
ゲスト:株式会社マイファーム代表取締役 西辻一真さん
各メディアでも取り上げられて注目されている農業系ソーシャルベンチャー企業のマイファーム。
耕作放棄地を貸し農園付き手づくり野菜教室へリニューアルする社会貢献型ビジネスを始め、畑付き賃貸住宅の建設や、畑で「婚活」等のユニークなイベントも実施。
「自産自消」を提案し、「日本の農業をどうにかしたい」と立ち上がった若き起業家の想いとは。
プロフィール
1982年06月 福井県にて生まれる
2002年04月 京都大学農学部に入学
2006年04月 大手広告会社に入社
2007年06月 株式会社おこしを設立
2007年09月 日本リトルファーミング協会理事に就任
2007年09月 株式会社マイファームを設立
2008年03月 Eticビジネスコンテスト入賞
2008年08月 京都ビジネスコンテスト優勝
2008年11月 GMO「インターネットビジネスブランプリ 2008」特別賞(社会貢献賞)
2008年11月 きょうと元気な地域づくり応援ファンド支援事業認定
マイファーム
http://www.myfarm.co.jp/
【第4回】 無理せず、好きなことをして生きていく「半農半Xという生き方」とは
2009年10月16日(金) 19:00〜21:00
ゲスト:半農半X研究所代表 塩見直紀さん
京都府綾部市を拠点に「半農半X」というライフスタイルを提唱し、実践している塩見さん。
20世紀が残した難問群を解決するには、永続して生きていくための「小さな農」、「天性」を世に活かし、社会的な問題を解決するための「X」。この2つのことが同時に必要ではないかという。
みんな自分だけの「X」を持っている、大好きなことで社会変革をする生き方が最先端。そんな自由な生き方とは。
プロフィール
1965年、京都府綾部市生まれ。現在、京都府綾部市在住。
大学卒業後、カタログ通販会社「フェリシモ」入社
33歳を機に綾部へUターン。
2000年4月、「半農半X研究所」を設立。
21世紀の生き方、暮らし方として、「半農半X」というコンセプトを提唱している。
市町村から個人までの「エックス=天職)」を応援する「ミッションサポート」と「コンセプトメイク」がライフワーク。
2007年2月より、「半農半Xデザインスクール」を
2008年6月より、「半農半Xカレッジ東京」をスタート。
2008年11月、「半農半Xデザインブック」を刊行。
2009年8月8日、半農半Xに特化した出版社「半農半Xパブリッシング」を京都・綾部に設立。
塩見直紀ホームページ
http://www.towanoe.jp/xseed/
【第3回】 京町家からスローフードな仕事を作る 〜町家(まちや)で豆屋(まめや)をはじめた理由〜
2009年7月5日(日) 14:00〜16:00
ゲスト:楽天堂代表 高島千晶さん
京都・西陣の町家で、豆屋を営んでおられる高島千晶さんにお話を伺います。
豆の小売だけではなく、豆とスパイスと豆料理のレシピをセットにした豆料理キットの製造・小売・卸なども手掛け、会員制の頒布会「豆料理クラブ」も主宰される高島さん。
職住一体で、家族と共にお店を運営し、暮らしと仕事を切り離すことなく、身近な人と人のつながりを大切にする日々。
そんな日々の活動から見えてくるものを、ご紹介します。
町家で始める小さなビジネス
豆を売りたい。世界の豆料理を紹介したい。7年前にそう思ってはじめた豆料理クラブ。
山口から京都に越してきて、お金をかけずに豆屋を始めました。
京都は、小さく快適なビジネスをするにはふさわしい町です。
生産者とどんな関係を持ちたいのか。お客さんとどんな関係を持ちたいのか。商品を通してできることは何か。どんなつながり、どんな町を作っていきたいのか。
お皿の中だけでは終わらない、豆料理の世界と、豆から広がる様々なつながりを、みなさんと一緒に考えたいと思います。
プロフィール
兵庫県出身、京都市在住。
築100年の町家で職住一致、小売り以外にも、豆料理キットなどを製造。
豆ランチパーティー、鍋カバープロジェクト、豆料理ワークショップ、米作りなどを会員とともに行う。二児の母。
楽天堂
http://www.rakutendo.com/
2003年春に京都西陣で開業。
築約100年の町家を利用した店舗での小売りの他、全国約50店舗への卸販売も。
【第2回】 〜国際有機農業映画祭2008上映作品 〜『フランドン農学校の尾崎さん』上映会&トーク
2009年5月30日(日) 18:00〜21:00
ゲスト:有機農業家 尾崎零さん
『生きることは、食べること』
今から30年ほど前に「脱サラではなく卒サラ」し、大阪府豊能郡能勢町で、有機農業を実践している尾崎零さん。
生きることは食べること。その忘れられがちないのちの基本にたちかえり、消費者が安心して食べることができる野菜をつくりつづけています。
自宅はセルフビド、宮沢賢治の<フランドン農学校の豚>をモチーフにしたミュージカルを演出・自ら出演、講演や執筆活動と、精力的に活動している尾崎さんが運営する、産消循環自給農場「べじたぶる・はーつ」には現在もたくさんの研修生が訪れ、有機農業を学んでいます。
そんな尾崎さんの、日々の暮らしぶりを追ったこの映画からは有機農業を通した自然との調和、循環、いのちを大切にする生き方などを感じることができるのではないでしょうか。
上映会のあとには、尾崎さんのお話もお聞きします。「ストレスはゼロ!」と力強く言い切る尾崎さんのお話を聞くと、元気をもらえるかも?ぜひ遊びにきてください。
プロフィール
産消循環自給農場<べじたぶるはーつ> 代表
全国有機農業団体協議会 副代表
日本有機農業研究会 理事
大阪YMCAインターナショナルハイスクール 客員講師
しゃらんどらーは
http://www.raaha.jp/
【第1回】 スローカフェ宣言 〜人と地域と世界のつながり〜
2009年4月12日(日) 14:00〜15:30
ゲスト:カフェスロー代表 吉岡淳さん
カフェスローOSAKA誕生にあたって名前を頂いたカフェであるカフェスローのオーナー、吉岡淳さんが大阪・十三に登場!
都会に住んでいても、誰にでも今日からはじめられるスローライフを深く掘り下げて、吉岡さん自身の体験を元にお話して頂きます。
そして、スローライフを、地域の問題を解決する取り組みへと広げる方法や、世界の問題を解決するためにつなげる方法についても話は広がっていきます。
フェアトレードやスローカフェに対する関心が今ほど高くなかった時代からカフェスローを経営し、世の中の移り変わりを見てきた吉岡さんが、スローライフについてどう語るのか?
お楽しみに。
プロフィール
1947年京都府生れ。
(有)カフェスロー代表。
大妻女子短期大学、関東学院、NHKカルチャースクール講師。
日本ユネスコ協会連盟元事務局長。
30年間にわたるユネスコ運動をへて、2001年にナマケモノ倶楽部の運動拠点としてカフェスローをオープン。
以後、「スローカフェ」の普及と人材育成にとりくむ。現在、スローカフェは、大阪、福岡、神戸、長野に展開。
全国からのカフェ視察や起業相談、取材が絶えない。
大学やカルチャーセンターでは、 「環境と身体」「平和教育」「人権論」「NPO論」「ユネスコ世界遺産」等の講座を担当。
著書に『カフェがつなぐ地域と世界』(自然食通信社)。
カフェスロー
http://www.cafeslow.com/
Presented by MarSus (2009)